お知らせ・トピックス

行方不明者の状況と傾向

1.総数

行方不明者の届出受理数は、過去10年間ではほぼ横ばいで推移している。(ただし、コロナ禍に於いての期間は減った。)令和元年の行方不明者は、86,933人であり、多少右肩上がりに増加している。365日で割ると、238人/1日の行方不明者が発生している事になる。

2.男女別

男女別の割合は、男性が55,747人(構成比64.1%)。女性が31,186人(構成比35.9%)と、男性の割合が高い。

3.年齢層別

年齢層では、20歳代が構成比20.5%。これに、10代(17.9%)を合わせると、10代から20代の構成比は、38.4%と多い。

また、70代以上の構成比も26.1%と疾病(認知症)に依る行方不明も年々増えている。

4.原因・動機別

原因・動機別では、疾病関係が年々増加している。27.5%(うち認知症が20.1%)疾病以外の原因では、家庭関係の14,355人(構成比16.5%)。事業・職業関係の10,244人(構成比11.8%)。つまり、家庭関係や仕事関係が原因の家出は、28.3%。これに、認知症以外の疾病を加えると、35.4%が大きなストレスが要因と考える。

5.所在確認までの期間

令和元年の統計によると、届出受理された人数は84,362人。このうち、警察または届出人等に於いての所在が確認された者は71,910人。

また、届出受理当日の確認が最も多く33,640人(構成比39.8%)、次いで2日~7日以内が24,548人(構成比29%)統計を確認すると、8日~14日期間の所在確認がわずか2.9%と極端に所在が確認出来なくなっている。死亡確認数が3,746人(構成比4.4%)所在が確認できなかった人数は8,706人(構成比10.3%)である。

つまり、死亡または行方がわからないままの状態が12,452人(構成比14.7%)と大きな数字である。

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